動画ニュース

動画ニュース

外出のかわりにリモート旅行はアリかナシか? 自宅にいながら旅気分の「おうちソクたび」やってみた!

calendar

新型コロナウイルス拡大防止のため、旅行控えムードが続いている。海外旅行はもちろん、国内移動も慎重にならざるを得ない状況で、GoToトラベル事業も振るわないようだ。

もともと旅行が好きで、歯がゆい思いの人もいるだろう。少しでも旅気分を味わえる方法はないか、と思ったときに「リモート旅行・オンライン旅行・バーチャル旅行」は選択肢に入るだろうか?

コロナ流行以前は現実の旅行を手配していた「ソクたび」が、リモート旅行のサービスを実施。「おうちソクたび」と名づけて、現地の銘菓や特産品を自宅に届けてくれる。今回、お試し版ともいえる「どこかのプチ旅気分」(税抜980円 / 販売終了)をやってみたので感想をお伝えしたい!

・「おうちソクたび」って?

「おうちソクたび」とは、簡単にいうとオンライン上のミステリーツアー。「城下町」「海」などのキーワードからコースを選んで申し込むと、現地から「旅が体験できる1箱」が届く。実際に行くわけではないのだが、「旅行当日」のような実施日があり、一定のあいだ募集を行う。

旅行当日までは、たびたびLINEが送られてくる。内容は「現地の天気」「現地で聞こえる音」など行き先のヒントになり、それでいてネタバレしない絶妙なもの。当日までの気分を盛り上げる演出になっている。

リアルでパッケージツアーを申し込むと、添乗員さんから「〇日前コール」や「挨拶コール」などの連絡が入ることがあるが、それと似ている。筆者には何度目かのLINEで、ざざん……ざざん……と波が打ち寄せる音が届いて、「海辺の街だー!!」とテンションが上がった。

・当日の流れ

旅行当日にはYouTubeで現地からライブ配信が行われる……のだが、ここでアクシデント発生! 実は商品が到着したのが配信開始の1時間前!! 間に合わないかとヒヤヒヤした。

ライブで見られなくてもYouTubeにアーカイブされるので後から見てもいいのだが、やはり臨場感には欠ける。商品は目的地の事業者から直接届くシステムのようで、筆者の自宅までは遠すぎたのかもしれない。

気を取り直して、届いたのは以下の商品。筆者は「プチ旅」だったのでポストインだが、正式版の場合は宅配便で届く。

お届けは愛媛県伊予市から!! ずいぶん遠くから来たなぁ。

1. 地元の銘菓らしい「恋しぐれ」
2. 地元カフェのお菓子らしい「下灘珈琲ビスコッティ」
3. 酵素風呂のもと
4. トゥクトゥク乗車券つきシーグラス?

以上4点だが、愛媛に行ったことがない筆者としては由来も名物もわからないので「これなぁに?」となる。

そこで同梱のパンフレットの出番だ。

まずは「旅のしおり」! 目的地は「双海(ふたみ)」という町で、実際に旅するとしたら……というモデルプランが示されている。ふむふむランチは鯛めしで、鱧(はも)の水揚げを見学するのね。

夕方に立ち寄る「芳我ベーカリー」の名物が「恋しぐれ」というお菓子。別添のガイドブックによると、ふたみシーサイド公園の「恋人岬」にちなんだ和菓子だそうだ。かつて地域に子どもが多かった時代には、小学校の給食パンも作っていたんだって。

同じくビスコッティは、『男はつらいよ』『HERO』のロケでも使われた「JR下灘駅」のコーヒースタンドから。フォトジェニックな駅で、全国からカメラマンが集まるのだそう。

海沿いぎりぎりに浮かぶようなホーム。ああ、見たことある!

酵素風呂のもとは「米ぬか酵素風呂 酵素まる」から。「店主のまりさんは人と人とをつなぐ人」とのことで、地元なら誰もが知る名物店長さんとみた。

来店した人がもらえるであろう店内マップが同封。これはいい! 旅先でもらったペーパーアイテムは、記念に持ち帰ったり、スクラップブックにする人も多いよね。通販で商品だけを受け取るなら不要なものだけれど、これぞ「旅気分」を盛り上げると思う。

最後に謎アイテム「トゥクトゥク乗車券」つきの「シーグラス」だけれど、ガイドブックを読んでわかった。

地元でマリンアイテムを売る雑貨屋「海アフロ POST」が、愛媛を湘南のようにしたいという夢を抱いてトゥクトゥクの運行を開始。商品を購入すると乗車できるのだとか。ちなみにシーグラスとは浜辺で拾えるガラス片のこと。めちゃめちゃローカルな話だな!

なお、今回ご紹介したのは「プチ旅」だが、レギュラーコースともいえる「海風ごちそう旅気分」(記事執筆時点の販売プランで6480円)では、「鱧しゃぶ」や「鯛めし」など、より多彩な特産品が楽しめるという。冷蔵便や冷凍便で届き、嫌いなものや避けてほしいもののリクエストも出せる。

・ライブ配信

当日、指定された時間にはライブ配信もある。瀬戸内の街からの中継だから、臨場感を出せるようベランダでスタンバイしてみた。暑〜い!

今回は「質問お返事コーナー!」と題したトークが中心で、屋外からの中継はほぼなかった。プロの映像ではないから、こなれていないところもあるが、ほのぼのと手作り感のある配信だ。例えるなら遠くの親戚の家とテレビ電話がつながっているような感覚。

一方で、オンライン旅行を提供する他社サービスの中には、本職のガイドが現地を案内したり、撮影・編集スタッフが動画を作るところもあるようだ。

事前に何度もリハーサルを行い、台本にもとづいて進行するなど、映像コンテンツとしても高品質になるはず。配信そのものに価値があり、それを見るために料金を払うというサービスモデルだ。

・リモート旅行の未来

今回の「おうちソクたび」、直前まで行き先がわからない “ミステリーツアー感覚” や、なにが届くか完全にお任せの商品内容、実際に旅行に行った場面をイメージできる「旅のしおり」など、ユニークで面白いアイディアが満載だった。

ただ有名な品を詰め合わせました、という無機質なものではなく、「実際に旅行したら立ち寄るだろう場所」「買うであろうお土産」が厳選されていて、背景に「ストーリー」があるのがいい!

予算との兼ね合いもあるだろうが、これで映像コンテンツの充実があれば、最強サービスになりそうな予感。ライブ中継ではなくても、「旅のしおり」に合わせてプロが案内した映像を編集し、1本の番組にするのはどうだろうか。現地の特産品+映像コンテンツが組み合わされば、リアル旅行のかわりにリモート旅行というのも「あり」になると思う。

プランは時期によって異なり、記事で紹介した「どこかのプチ旅気分」は販売終了。現在は内容がパワーアップした「どこかのお試し旅気分」(税込2980円)を販売中だ。

もともと「ソクたび」は、予算に合わせて1泊2日の旅をコーディネートしてくれる旅行手配サービス。出発前日に目的地がわかるというドキドキのツアーを手がけてきた。お客さんをびっくりさせる、喜ばせることは十八番といえる。現在は販売休止中だけれど、リアルな「ソクたび」も行ってみたいなぁ。発想力がきらりと光る新鮮な体験だった。リモート旅行、いかがだろうか?

参考リンク:おうちソクたび
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:おうちソクたび

Translate »