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スタバのパン専門店『プリンチ』が高級すぎたので、寿司屋のように「おまかせで」と言ってみたらこうなった

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「おまかせで」 ──このセリフ、あなたは今まで飲食店で発したことがあるだろうか? ここで答えが「はい」の人、あなたは恐らく そこそこの高級店で言ったはずだ。たとえば、値段の書かれていない寿司屋とか。

そりゃそうだろう。ファストフードで「おまかせで」なんて言おうものなら、ちょっとしたクレーマーである。何が言いたいかというと、「おまかせで」が許されるのは、それなりの格式というか、品が備わっている店だということ。

当然と言えば当然の話。しかし、「おまかせ」がOKの店とNGの店を完璧に見分けるのは難しく、「判断に迷う店」があるのもまた事実だ。例えば私の場合、先日訪れたスタバのパン専門店「プリンチ(Princi)」がまさにそうであった。

一般的に、パン屋さんで「おまかせで」と店員さんに告げることはほぼ無いかと思うが、この店に限ってはアリな気もする。なにせ、こちらはイタリアで人気のベーカリーであり、看板に「ミラノの一日を、代官山で」などと書かれているのだから。この高級感というか、セレブ感というか……。

また、店内は活気がありながらも品のある雰囲気。しかも、店員さんのホスピタリティもハンパではない。どんなに混雑していてもお客さん1人1人の要望をしっかりと聞き、めちゃくちゃ丁寧に接客をしている。

この雰囲気、この接客スキル。高級寿司店に勝るとも劣らない……気がする。だったら……! 「おまかせ」もアリなのではないだろうか?

──そんなことを考えているうちに、私の順番が来た。めちゃくちゃ笑顔で、「長らくお待たせしてすみません」という女性の店員さん。1時間以上待ったが、店員さんの笑顔に負けて、「いや、全然待ってないですよ」という言葉が口に出る。

空気に飲まれる予感しかしない。言うなら早く言わねば! ──焦った私は、覚悟を決め……

「おまかせで……

……

……

……

なんて注文できたりするんですかね?」

──と、ビビりながら聞いてみた。すると、店員さんは満面の笑みで「全然できますよ」。……やっぱり! まぁ店員さんによる部分もあるだろうが、「おまかせで」はアリだったのだ。

その後、店員さんに「何用ですか?」と聞かれたので、私は以下のような条件を伝えた。

【店員さんに伝えた条件】

・会社の同僚へのお土産として必要

・会社にいるのは大体7人前後(注文時、私が社内にいると思った人数)

・同僚の中には、甘いものが好きな人もいれば、ピザなどのしょっぱい系が好きな人もいる

値段に関しては何も伝えず

──ポイントは、値段に関して私が何も伝えていないこと。つまり、店員さんにとってトータルの価格帯を判断する手がかりは、上の情報のほかに私の見た目くらいしかないのだ。

この状況で、店員さんはどのようなジャッジを下すのか? 高級感のあるお土産になったのか? それとも激安のお土産にしてくれたのか?

結果は……以下の通りだ。

【おまかせセットの中身】

・フォカッチャピッツァ クアトロスタジオーニ(840円)

・フォカッチャピッツァ スペック&スカルモッツァ(920円)

・フォカッチャピッツァ マルゲリータ(780円)

・ミニコルネッティ5種セット(1000円)

つまり……

合計金額は……

……

……

……

3540円(税抜)!

めちゃくちゃ激安……ではないが、超絶高くはない。むしろピザ1枚が普通に800円以上する店の価格帯と、私が伝えた「7人前後」という人数を考えれば、安く抑えてくれたように思う。それでいて、何種ものピザを楽しめて、おまけに甘いものもある。

なお、会社に帰り、これらを実際に食べてみたところ、スタバのフードコーナーに置いてあるピザとは全くの別ものであった。スタバのフードコーナーだって全然悪くないと思うが、それこそ「おまかせ」の寿司とチェーン店の寿司くらい違う。なんというか、圧倒的ですわ。

・最後に

それにしても、あのときの店員さん。値段的にも内容的にも最高のお土産をありがとうざいました。本当にちょうど良かったです。……これは空気に飲まれて言っているのではなく、マジです!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 プリンチ 代官山T-SITE
住所 東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE N4棟
時間 08:00~22:00

参考リンク:Twitter @Starbucks_J
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.