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【実話】マッチングアプリで知り合った女性から深夜のお誘い → 気がついたら病院のベッドの上にいた話

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恋人ができた! そんな素晴らしい出会いもあれば、記憶から消し去りたいような、苦い思い出まで提供してくれるマッチングアプリ。

今回の記事では、私(hirazi)がマッチングアプリを利用してきた中で体験した、恐怖の失敗談を書き記したいと思う。本当は忘れ去りたい……でも、強烈すぎて忘れることもできない体験だ。

・深夜のアバンチュール

その日、仕事から帰ってきて、夕飯を食べ、風呂にも入り……といつもと変わらない夜だった。しかし、ベッドの上でリラックスしていた夜中の22時ごろ、マッチングアプリでLINEを交換した23歳の女性から、突然メッセージが届いた。

「今から飲まない?」

こんな時間にお誘いなんて、もしかして、もしかすると……うぉぉぉぉぉぉぉ! 私は狂喜乱舞していた。明日も仕事だしなぁ〜なんて考える思考回路は存在せず、即レスしたことを覚えている。「いいよ」と。

そして、「どこで飲もうか?」という話になる。その女性は、「最寄り駅まで来て欲しい」とお願いしてきた。今思うと、自分から誘っておきながら図々しい話である。しかし、その時の私は盲目状態。快く受け入れていた。

ちなみに、当時の私は板橋区に住んでおり、女性の最寄り駅は世田谷区にある駅だ。到着までは家を出てから1時間くらいかかるも、欲望まみれの私は止まらない。ワックスで髪を整えて勝負服に身を包み、勇み足で家を出発したのであった……

・運命の初対面

ここから、待ち合わせをした女性のことを「A子」と呼ばせていただく。ちなみに、A子は写真で見る限り、明るい髪色で少し派手だが、顔はあどけなく可愛らしい雰囲気だ。

しばらく電車に揺られ、A子が待つ最寄り駅に到着。この時点で24時を回りそうな時間である。今から飲んだら終電などあろうはずもない。はっきり言って、下心しかなかった……

改札から出て緊張の初対面が近づく。LINE通話でお互いの位置を確認しながら合流することに。

ドキドキ

ドキドキ

筆者「どこにいるの? あっ、あれかな……」

え、あ、あれ? 写真と違う。

ガッツリと加工をしていたのだろう。そこには、マッチングアプリに登録されている写真とは、似ても似つかないA子が待っていた。

ま、まぁ、とにかく楽しく飲めれば良いや……! と心の中で自分に言い聞かす。ギンギンにたぎった下心を捨てた瞬間でもあった。そして同時に恐怖体験の幕が開けた。

・突然現れる2人組

合流後、A子にエスコートされるがまま、駅近くの和風居酒屋に入店することに。店員さんに4人掛けのテーブルへと案内される。普通であれば多少なりとも緊張するものだが、まったくしなかった。きっと、心のどこかでA子のことを下に見てしまっていたのだろう。

飲み始めて1時間ほど経っただろうか、やけに日本酒がはかどる。次から次へと日本酒を注文していた。そう、A子は飲ませ上手なのだ。会話も弾み、どんどんA子に心を開いていく私がいる。こいつとは仲良くやって行けそう……なんて思っていた。

しかし、事態は急変する。いきなりA子の友人(女性)と、その連れの男性が現れたのだ。A子の友人はド派手なメイクでコテコテのギャル。男性は恰幅(かっぷく)が良く、スーツ姿で髪型はモヒカン。あきらかに普通のサラリーマンではない

「もしかして、ハメられたか!? 因縁をつけられて金を請求されるんじゃないか」と不安がよぎり、一気に酔いもさめた。

そんな私をよそに、席を外して何やら相談している3人。A子は戻ってくるなり私に告げた。

A子「みんなで飲むことになったから~」

私に断りもなく、4人で一緒に飲むことになったのである。苦痛な時間が待ってるんだろうなぁ……なんて思いつつ飲み始めたのだが、予想は裏切られた。因縁をつけられることも無く、めっちゃ楽しい~!! 

その男、強面(こわもて)の風貌からは考えられないキメ細やかな気遣い、そして軽快で楽しいトーク。私は完全に心を開いていた。

・事件はカラオケで起こる

合流してから1時間ほど飲んだろうか。A子の提案で、カラオケボックスに場所を変えることに。どうやらタクシーで移動するようだ。

お店の近くにもカラオケボックスはあるのに、なんでだろう? なんて思ったものの、私は言われるがままにタクシーに乗っていた。今思うと何か理由があったのかもしれない。

さて、カラオケに到着してからはワインが主役だ。さっきの居酒屋では日本酒。なんだか悪い予感がするものの、私は今まで、どれだけ飲んでも記憶を無くしたことがない。お酒は強いと自負している

3人ともノリノリで歌い始める。こいつら飲ませ上手。曲に合わせて、グイグイ、グイグイ、私はイッキ飲みをさせられる。何度も言うが酒は弱くない。平然と飲み干している……はずだった。

グイグイグイグイ

グイグイグイ

グイグイ

グイ

気がついたら病院のベッドの上だった。

え? え? 何がどうなってるのか理解できなかった……体も思うように動かない。訳が分からず先生に聞いたところ、駅前でぶっ倒れているところを通行人が発見して、救急車を呼んでくれたらしい。

意味が分からない。カラオケに行ってワインを飲んでいたのは覚えている。しかし、途中からの記憶がまったくない。何がどうなって、駅前に倒れていたのかなんて分かるはずもなかった。

飲みすぎ? いやいや、イッキ飲みなんて過去に何度もしてきたが、ぶっ倒れたことはおろか、記憶をなくしたことなんてないのだ。まぁ、アルコール中毒などは突然やってくるものなのかもしれないが、どうしても納得できない。

あ、もしかして……と良からぬ思いが脳裏をよぎる。

大丈夫、バックはある。財布もある。財布の中を確認してみたが、カードや免許証も無事だ。現金については、どれだけ使ったのか覚えていなかったので、帳尻が合っているのか分からない。恐らく抜かれてはいないと思う。

だが、振り返ってみると、不可解なことが多すぎる。気になっても、A子とは連絡がとれないので真相も分からない。後味の悪さと、強烈な吐き気、そして酒の飲み過ぎで欠勤をするという、不名誉な烙印(らくいん)だけが残ったのであった。

・教訓として

忘れたくても忘れられない。それほど強烈な出来事だった……。私が飲みすぎただけなのかもしれない。しかし、深夜の時間帯に飲もう、と誘ってくる女性は何かしら良からぬことを企んでいる場合だってある。どちらにせよ、この事件の真相は闇の中だ。

さて、最後に失敗談を通しての教訓をまとめたい。「深夜の誘いには要注意」「飲み過ぎには要注意」そしてもう1点「加工された写真には要注意」だ。

Report:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:LINE(Android)