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JR新宿駅にガムテープだけで書かれた文字「修悦体」の最新作が登場! 見ていて心が和む温かい文字

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東京・新宿駅といえば、世界でも屈指の巨大ステーションである。素人には攻略が難しい「巨大ダンジョン」といっても過言ではない。ダンジョン攻略を容易にしてくれる助けになるのが、警備員の佐藤修悦さんが手掛ける案内表示だ。ガムテープだけで書く見やすい文字は「修悦体」と呼ばれている

その修悦体を用いた巨大看板が、このほど東口改札を出たところに出現した。あいかわらず視認性が高く、見ていて清々しい気持ちになる。

・声が届かない

修悦さんには過去にインタビューさせていただいたことがある。2016年インタビュー当時、彼は案内表示を作ろうと思ったきっかけについて、次のように答えている。

修悦さん「僕が今の仕事(駅の警備)に就いて、新宿駅に最初に行ったのが、2002年くらいかな。当時駅構内が工事中で利用客をメガホンで誘導してたんですよね。ものすごい数の人が行き来してるでしょ。それを声だけで誘導するのは大変なんですよ。まあ、ほとんどの人に声が届かないじゃないですか。それで、目立つ案内表示を作ろうと思ったんです」

この後、当編集部で「ロケットニュース24」「Rocketnews24」をそれぞれ制作。出来上がるまでの一連の流れを見せていただいた。

・修悦さんの最新作

さて、そんな修悦さんの最新ガムテープ作品が、2019年6月12日に新宿駅に登場した。掲出されている場所は、東口改札を出て、左に進んだところにある「フードポケット」の正面の壁

以前の記事で紹介した、 日本茶ミルクティー専門店「OCHABA」の真向かいの壁である。

一目見ただけで、修悦さんが手掛けていることがわかる。新宿駅のあちらこちらで見かける案内表示と同じ書体であることは間違いない。文字から伝わってくる温もりと人柄。

一見簡単に作られているように見えるのだが、これを作るには膨大な時間と手間がかかったに違いない。「Rocketnews24」と書くだけでも1時間半を要している。そう考えると、巨大看板は1日近く費やした可能性だってある。

新宿駅に立ち寄る際には1度見て欲しい。実物を見れば、修悦さんの優しい人柄を感じることができるはずだ。新宿駅といえば、巨大ステーションであると同時に、「新宿駅といえば修悦体」である。そう覚えておいて欲しい。

参照元:PR TIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24