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ハーゲンダッツのリアル店舗で味わった「ドヤ感」と「敗北感」について / ベトナムで見つけた天国

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ハーゲンダッツは別格。価格的に高くて別格という意味だけでなく、人気の面でも別格だ。新作が出る度に必ずと言っていいほどネット界隈で話題になるアイスは、ハーゲンダッツくらい。まるでアイドルである。

そんなハーゲンダッツのアイス、スーパーやコンビニのアイスコーナーで圧倒的な存在感を放っているのは多くの人が認めるところだろうが、 2013年に日本での店舗がゼロになったことをご存知だろうか。会社が、日本での店舗運営から撤退したのだ。

その後、期間限定のハーゲンダッツショップがちょくちょくオープンすることはあったが、通年でやっているお店はなくなってしまった。日本では。ただし、海外では……

まだまだあるぞ〜〜〜〜〜!! 例えば、ベトナムはホーチミンにもハーゲンダッツの店舗があり、アイスクリームはもちろん、アイスクリームをベースにしたスイーツがいろいろと売られている。

そのどれもが、シャレオツ。ただただ、シャレオツ。今で言うとところの、インスタ映えしそうなものばかりだ。例えば、私が注文した『summer paradise』なるものは、ドライアイスの煙とともにやってきた。まるでショーである。

日本にはないハーゲンダッツの店舗で、俺はこんな贅沢なものを食っている。そう思ったときに、自分の中でドヤ感がなかったと言えば嘘になる。

むしろ、知り合いのハーゲンダッツ好きの顔が浮かび、「あいつも食いたいやろな〜。ハーゲンダッツの店、行きたいやろな〜。俺いま、そこに居るねんな〜」と、しみじみと噛み締めたことは事実だ。

しかし同時に、敗北感があったことも認めねばなるまい。なぜなら、完全に観光客ホイホイのお店だと分かったから。価格も観光客仕様で、先の『summer paradise』は日本円で1000円くらいする。日本では普通かもしれないが、ベトナムの物価を考えれば明らかに高い。

おまけに、周りから聞こえて来るのは韓国語や中国語で、ベトナム人らしき姿は店員さん以外に見当たらない。

そんな「観光客がターゲットのお店」に行くことはなるべく避ける——というのが、私が海外を旅行の際、自分に課してきたルールであった。したがって、出来るだけ現地の人が利用するようなカフェやレストランに行こうと努めてきたのだが、ハーゲンダッツを前にしたら……私のちんけなこだわりなど一瞬で砕け散った。

ハーゲンダッツに負けたのか、ベトナムの暑さに負けたのかは分からないが、とにかく私は何かに負けたのだ。だから、そこで食べたハーゲンダッツは、敗北感が入り混じった複雑な味がした──

……というのはで、ドヤ感が圧勝していたからメチャクチャうまかった\(^o^)/

うひょおおおおおおお! マジでうめえええええええええええ\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

おわり。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ハーゲンダッツ・レタントン通り店
住所 20 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1 TP.HCM
時間 9:00~23:00

参考リンク:ハーゲンダッツ(英語 / ベトナム語)、日本経済新聞
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.